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時間を無駄にしたくない人へ。最短ルートでドイツ語を学ぶ方法まとめ

ドイツには2011年4月~2013年10月まで、2年半住んでいた。渡独する前はドイツ語の勉強は一度もしたことがなく、さらに英語も話せないので最初は生活するのに苦労した。それでも最終的に日常会話が困らないレベル(B2~C1の間)になったので、自分なりに工夫した勉強方法と、もっと効率的に学ぶための改善点をふまえて、まとめてみようと思う。

この記事の目次

ステップ1:基本の文法と単語を徹底的にインプット

語学を勉強するうえで、この作業は避けて通れない。基礎となる文法と単語を覚えることから始める。教材が決まっていなければ、「Lagune: Kursbuch mit Audio」がおススメ。私が一番最初にドイツで買った教材で、説明もすべてドイツ語で書かれている。AMAZONでも購入できるようだが、必ずCD付きのものを買うこと。レベルにはA1〜B1まであって、当分はこの教材だけで十分だろう。

1-1 文法を覚えるポイント

ドイツ語は普段の生活になじみがない分、覚えるのが非常に難しい。最初から英語のように勉強しては、よっぽど強い決意がない限り挫折する。また基礎がとても重要なので、はじめは十分に時間をとって勉強してほしい。まずは勉強するのではなく、軽く全体を読んでみること。時間をかけて読まなくていいし、理解する必要もない。ドイツ語の雰囲気を感じてもらって、まずはドイツ語に対する免疫をつけることから始めると良い。

文法を覚えるポイントをまとめる。

3回終わるまで次の教材にいかない

文法については、同じ教材を3回やるまで次の教材に手を出さない。せっかく自分で調べて書き込んだ内容が無駄になる。CDは読み上げられる前に文章が浮かぶまで繰り返し聴く。

短い1文を作る

インプットした後は、必ずアウトプットする時間を作ること。その日のセクションが終わった後、習った文法を使って短い1文を作る。これは勉強の初日から始めること。間違ってるかどうかは関係ない。自分で考えて文を作るのが大切である。あとでネイティブに修正してもらう方法を教える。

同じセクションは5回聴く

CDを最初から最後まで聴くのではなく、同じセクション(1章の1節など)を5回聴いてから、次のセクションに行くようにする。短く区切って何度も聞かないと脳に定着しない。

1-2 単語を暗記するためのポイント

ドイツ語で一番苦労するのが、冠詞(英語のa,anやtheにあたるもの)と動詞の変化だ。ドイツ語の名詞は必ず、男性詞、女性詞、中性詞のいずれかに属し、それぞれの属性によって冠詞も変わる。また動詞も主語の属性によって形が変化するため、暗記だけで対応するのが難しい。それではどうすれば良いのか。

文法ごと暗記する

最初は1文まるごと暗記する。単語のみで大量に暗記しても、あるのは達成感だけで話せるようにならない。ドイツ語は文法と単語はセットで覚えることが重要。後半は単語力が必要になるが、初級~中級までは教材の中にある単語だけで十分通用する。

男性詞、女性詞、中性詞を徹底的に理解する。

それぞれの変化するパターンを徹底的に理解すること。例えば、主語が男性詞だったら、動詞はどう変化するのか、目的語が女性詞だったら冠詞はどう変化するのかのパターンを覚える。時間はかかるが後で必ず役に立つ。これは文を書いて覚えるしかない。

身近にある単語から覚えていく

自分がよく使う言葉、よく見る物から覚えていくと記憶が定着しやすい。目に映ったものがドイツ語なんて言うか調べておくと日常生活でも勉強になる。また街中で良く見かける単語を調べるクセをつけるようにする。そのためにドイツ語が検索できるアプリや電子辞書は必須である。

ステップ2:ドイツ語をひたすらアウトプットする

ドイツ語を話せるようになるには、インプットよりアウトプットの時間をどれだけ増やせるかが鍵になる。語学初心者は、どうしても完璧さを求めるため上達が遅くなる。アウトプットができると上達するスピードが格段と上がる。

アウトプットする方法をまとめる。

2-1 書いてアウトプット

話せるようになるには、頭の中で文法を瞬時に組み立てるスキルが必要だ。そのためにまず文を作ることに慣れなければいけない。おススメの方法は、毎日日記を書くこと。最初は1文しか書けなかったが、1ヵ月も続けてるとかなり書けるようになった。それでは具体的な方法を説明する。

無料で使えるLang-8を使う

Lang-8は無料で使える添削サービスである。ここに文章を書くと、ネイティブが間違っている箇所を添削してくれる。質問しても丁寧に返事をしてくれるのでコミュニケーションも取れて良い。

※2019年3月25日現在では新規登録を一時的にストップしている

添削された日記を丸暗記する

日記を添削してもらったら、その日記を声に出して丸暗記する。何も見なくて話せるようになるまで暗記すること。これを続けていると良く使うフレーズがすぐに口から出るようになるのでかなりおススメ。

2-2 話してアウトプット

相手が話していることを理解しているか、的確な返事ができているか、自分の発音が間違っていないかを知るにはネイティブと話すしかない。問題はどうやって話す機会を持つかだが、日本国内にいる場合とドイツにいる場合とで状況が違うので分けている。

日本ならオンラインスクールを使う

最近では企業でも語学習得に力を入れているため、Skypeで学べるオンラインスクールが数多くある。パソコンさえあれば、ネイティブと1対1で話すことができる。だれにも聞かれないので、恥ずかしさを気にせずに学ぶことができる。どこが良いか分からなければcafetalkはおススメ。1回から受講できるうえに、日本語が話せる教師もいるので安心できる。

※DMM英会話は英語主体なので、ドイツ語は学べない。間違った情報が流れているので注意。

※DMM英会話は英語主体なので、ドイツ語は学べない。間違った情報が流れているので注意。

ドイツなら語学学校とタンデムパートナー

短期でドイツに留学してみるのも1つの手だ。ビザが無くても3ヵ月(90日間)は滞在できる。午前中は語学学校でドイツ語を学び、午後はお互いのネイティブな言語を教え合うタンデムパートナーと会話ができれば、日本で勉強するより何倍も早く上達できる。

最適な語学学校の選び方と、安心できるタンデムパートナーの探し方は後日詳しく書こうと思う。

ステップ3:映画で自然なフレーズを学ぶ

どうしても教材からでは自然なフレーズやニュアンスが学びにくい。会話力を高めるなら、ドイツ語で映画を観るのが良い。観る映画はジブリ系か日本の映画がおススメ。(特に告知は面白かった。)映画を観る際に、意識して観ると効果的な方法をまとめてみた。

ドイツ語だけで観る

内容を知っている映画に限るが、ドイツ語だけで観ること。日本語字幕はつけずに、どんなことを言っているのか想像しながら聴く。

日本語で聴いて、ドイツ語の字幕を書き写す

知らない表現が出てきたら、字幕をノートに書き写す。前後関係が分かる書き方をすれば流れで覚えられる。

同じ映画を何度も観る

いろんな映画を観るのではなく、飽きるくらい同じ映画を観る。ドイツ語で聴き、字幕もドイツ語にして、声に出して同じスピードで話してみること。

おわりに

語学の習得するのに欠かせない要素は、モチベーションの維持、反復して学ぶこと、そして継続して行うことの3つである。特に日本で勉強する場合は、モチベーションの維持が続かない。

モチベーションを維持するためには、自分の成長を実感することが大切。まずはlang-8の添削サイトで積極的に日記を書き、ネイティブと関わる機会を作ること。自分の日記を声に出して読めるようになったら、オンラインスクールで聴いてもらうと良い。これを繰り返し行うことであなたのドイツ語レベルは格段に良くなるはずだ。

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