これからは動く写真?ずっと見たくなるCinemagraphs(シネマトグラフ)9選
Cinemagraphs(シネマトグラフ)とは、画像の一部をループさせたgif画像のこと。上の画像では、女性の髪と服のリボンが終わりなく揺れている。シネマトグラフの特徴は、ループの切れ間がなく、1つの繋がった動画のように見えること。背景の一部を動かすことで思わず見続けてしまう写真を作ることができる。普通の写真と比べても、サイズも軽く、扱いやすい。サイトのアクセントとして使える技術だ。
それでは個人的に選んだ9つのシネマトグラフを紹介する。
ビルの間を追加する、終わりのない車両
このシネマトグラフの良くできているところは、ビルに映った車両もループしていること。これによって、写真の奥行きがさらに増している。
少女の顔にとまる蝶々
少女の目と1匹の蝶をループさせるのがポイント。すべての蝶をループさせないことで、静止画と動画のギャップができている。
列車での旅立ち
一緒に電車に乗って、窓際の2人を見ている錯覚になる。方向を示す動きがあると、立体感が強くなる。
点滅するタクシー
青信号で歩ける人が止まっているのに対し、タクシーのハザードだけが動いているギャップを感じるシネマトグラフ。
朝靄
光が当たっている朝靄のところだけループしている。見ていて癒される。
止まない雨
いまにも2人の会話が聞こえてきそうな1枚。別れ話をしているのか、ただ駅に迎えに来ただけなのか。写真に写っている人物のことを、あれこれ考えてしまうのもシネマトグラフの良さ。
光のあたる部屋
普通の写真に見えるものほど、動いてるとわかったインパクトは大きい。光の中でホコリが舞っているだけでも写真に立体感が出る。
回り続ける換気扇
映画のワンシーンをシネマトグラフにしたもの。換気扇だけではなく、ミルクを持っている指にも注目。
揺れるカーテン
奥のカーテンだけがゆらゆらと動いている。これだけで空間をよりミステリアスにしている。
最後に
シネマトグラフという技術は、特に新しいものではない。動画があれば、photoshopで簡単に作成できる。ただし、動画は固定された位置から撮られたもの、ループで使えるシーンがあることが条件だ。photoshopは写真など静止画の編集ソフトのイメージが強いが、動画の編集もできる秀逸なソフト。過去には無料編集ツールを使って作業することもあったが、photoshopに変えてから、仕事の幅、編集するスピードが格段とあがった。何よりこのスキルはどこでも重宝される。
分からないことがあっても、検索すれば必ず解答が見つかる。それくらい多くのクリエーターから使い倒されているソフトだ。基礎を学びたいのであれば「Photoshop しっかり入門」を1冊読めば良い。あとはひたすら手を動かすことで、技術が習得できる。
話が逸れたが、シネマトグラフが持つ独特の雰囲気を分かってもらえたと思う。アニメーションを使い、サイトに動きを出すこともできるが、こういった小技でも見る人に印象付けることが可能だ。ただし、使い過ぎると全体的にまとまらないので、ポイントとなる箇所に使うのが良いだろう。